インフルエンザが注意報レベルに。検査キットの供給量は昨シーズンよりも増加見込み

厚生労働省が10月20日に発表した「インフルエンザの発生状況について」(第41週(10/9-15))によると、全国の医療機関から報告された患者数は、1医療機関当たり11.07となり、「注意報レベル」の10を超えました。なかでも、沖縄県(25.37)、千葉県(20.86)、埼玉県(19.69)、愛媛県(18.45)、山口県(17.58)では、高い数値となっています。

インフルエンザの感染者数が注意報レベルに達するのは、例年(新型コロナウイルスの流行前)では12月以降にみられる水準でしたが、今シーズンはこれまでと比べてかなり早く流行しているといえます。今後も増加のペースが早まる可能性があるため、注意が必要です。

厚生労働省によると、医療用医薬品としてのインフルエンザ抗原検出キット(迅速タイプ)の今シーズンの供給予定量は、昨シーズンよりも増える見込みです。

検査キットには薬局などでも購入できる一般用もあり、インフルエンザ単体で調べるもののほか、新型コロナウイルスと同時に検査できるものもあるので、流行状況に合わせて選びましょう。

発熱や関節痛などの症状が出てすぐの検査では、ウイルスの排出量が十分でなく、感染していても陰性と出る場合があります。症状が出てから12時間~48時間以内に検査するのがよいでしょう。

陽性の場合はすぐに医療機関を受診します。陰性であっても、症状が悪化するなど心配な場合は受診するようにしましょう。インフルエンザは、発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬での治療を開始すれば、十分な効果が期待できます。