厚生労働省が発表している「インフルエンザの発生状況について」によると、今年度は、第46週(11月10日~16日)の時点ですでに警報レベルの基準である30を超えており、早い時期から流行が拡大しています。
また、11月28日に発表された第47週(11月17日~23日)の報告によると、全国の患者数は196,895人、1医療機関当たりの報告数は51.12でした。昨年の同時期(2.36)と比較しても大幅に高い値となっています。
都道府県別にみると、宮城県(89.42)が最も高く、福島県(86.71)、岩手県(83.43)、埼玉県(79.51)、秋田県(75.72)、栃木県(74.47)、群馬県(73.47)と続いています。
インフルエンザの感染拡大に伴い、保育所や幼稚園、学校では、学級閉鎖などが増えています。
第47週の時点で、学級閉鎖が6,323件(前週4,726件)、学年閉鎖が2,244件(前週1,361件)、休校が250件(前週148件)と、いずれも前週から大きく増加しました。
インフルエンザにかかると、薬の使用の有無にかかわらず、「突然走り出す」「意味不明な発言をする」「ベランダから飛び降りようとする」など、普段の様子とは異なる異常行動がみられることがあります。
特に発熱から2日以内、そして、子どもや未成年に多いとされています。安全のため、療養中は一人にしないように気をつけ、ベランダや人が通れる窓のない部屋で休ませる、窓や玄関を施錠する(補助鍵などの活用も有効)など、しっかり対策しましょう。