厚生労働省は10月1日、2021年第38週(9月20日~9月26日)のインフルエンザの発生状況を発表しました。
この1週間で報告された患者数は全国でわずか3人でした。今シーズンは第36週0人、第37週1人と、現在のところ非常に低い水準で推移しています。
昨シーズンはインフルエンザが流行せず、全国の推計患者数は約1万4,000人でした。例年は約1,000万人といわれているので700分の1以下にとどまったことになります。懸念されていた新型コロナ感染症との同時流行もありませんでした。これは、コロナ対策として普及した手洗いやマスクの着用、密の回避、人の移動の制限等がインフルエンザ予防にも効果的だったためと考えられています。
しかし、患者数が極めて少なかったということは、社会全体の集団免疫が形成されていないとも考えられます。今後インフルエンザが流行したら、重症患者が爆発的に増える恐れもあります。そのため、今シーズンはワクチン接種が普段にもまして重要となります。
現在、例年と比べてワクチン接種の予約受付開始が遅くなるケースが発生しています。これは、ワクチンの流通量が現時点では少ないためです。厚生労働省は今シーズンのワクチン供給について、ワクチン製造株の増殖性等の影響などから、供給量の多かった昨年より少なくなるものの、例年の使用量に相当する程度は供給される見込み、また供給時期が遅めになり、12月中旬頃まで継続的にワクチンが供給される見込みとしています。
なお日本では、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチン(インフルエンザワクチン含む)は、同時に接種できません。新型コロナワクチンとその他のワクチンは、2週間以上の間隔を空けて接種するようにしてください。