新型コロナとインフルエンザの同時検査キットの一般販売が解禁に

厚生労働省は12月9日、2022年第48週(11月28日~12月4日)のインフルエンザの発生状況を発表しました。

この1週間で報告された患者数は、大阪府で111人、東京都で107人、神奈川県で70人、京都府で61人など、全国で合計636人でした。昨年の同時期(30人)と比べると患者数は20倍以上に増え、前の週からは101人増えています。

新型コロナウイルス感染症の第8波に入ったとされるなか、懸念されているのが新型コロナとインフルエンザの同時流行です。厚生労働省は同時流行した場合、ピーク時には1日あたり75万人の患者が出ることを想定し、対応を急いでいましたが、11月時点で1日最大90万人の患者を診療できる体制が整ったと公表しました。

また、厚労省は新たに12月5日に、新型コロナとインフルエンザを同時に検査できるキットの一般向け販売を承認したと発表しました。検査キットを購入する際は、薬剤師から説明を受け、「使用上の注意」をよく読んで使用しましょう。

同じ同時検査キットでも、医療機関で検査する場合は鼻の奥のウイルスが多い場所まで綿棒を差し込みますが、自宅で行う場合は出血が起こりやすいため、鼻先2センチほどの場所から採取することになっています。このため、医療機関で検査するよりも精度が落ちます。検査結果が「陽性」の場合は適切に医療機関の受診等を行い、「陰性」だったとしても安心せずに、不安な症状があったらかかりつけ医を受診するようにしましょう。