新型コロナとインフルエンザの同時流行に、新年早々に学級閉鎖が相次ぐ事態に

厚生労働省は1月20日、2023年第2週(1月9日~1月15日)のインフルエンザの発生状況を発表しました。

この1週間で報告された患者数は、大阪府で3,641人、福岡県で3,359人、東京都で2,174人、神奈川県で2,021人など、全国で合計36,388人でした。昨年の同時期(54人)と比べると患者数は約700倍に増え、前の週からは13,249人増えています。

新型コロナ「第8波」の感染拡大が続いており、懸念されていたインフルエンザとの同時流行が、年が明けて現実となっています。冬休みが終わったばかりの学校での学級閉鎖なども相次いでおり、1月20日の報告によると全国で120施設に休校や学年閉鎖、学級閉鎖となっています。

厚生労働省は、インフルエンザワクチンの接種とともに、適切なマスクの着用やこまめな手洗い、消毒、換気といった基本的な感染対策の徹底を呼び掛けています。感染拡大に伴う医療機関のひっ迫により、速やかに受診できない可能性もあるため、体調不良時に備えて自己検査キット解熱鎮静剤、生活必需品、食料品等の準備をしておきましょう。また、普段と異なる発熱などの症状がある場合は、外出・出勤・登校・登園を控え、混雑した場所への外出など感染拡大につながる行動はしないようにすることも重要です。