年明け早々に教育機関の閉鎖が相次ぐ。子どもは重症化に注意

厚生労働省が1月26日に発表した、令和6年第3週(令和6年1/15~1/21)のインフルエンザの発生状況によると、1医療機関当たりの患者報告数は17.72人で、注意報レベルの10人を超えています。報告数が特に多かったのは、沖縄県(32.33人)、宮崎県(27.81人)、福岡県(25.85人)、千葉県(24.54人)、愛知県(22.71人)などです。全国的に増加傾向にあるので、ほかの都道府県の人も注意が必要です。

また、冬休み明け早々に休校や学年閉鎖、学級閉鎖を行う学校などが増えています。具体的には、27の保育所、87の幼稚園、1,740の小学校、534の中学校、310の高等学校で発生しています。

インフルエンザにかかると、発熱や関節痛、せき、鼻水などの症状があらわれます。特に子どもは重症化しやすく、急性気管支炎や肺炎、中耳炎のほか、インフルエンザ脳症なども合併しやすいので注意が必要です。

また、子どもが感染すると、抗インフルエンザ薬の服用の有無にかかわらず、急に走り出す、部屋から飛び出そうとするなどの異常行動も報告されています。厚生労働省は保護者に対し、少なくとも発熱から2日間は転落などの事故防止対策を行い、十分に気をつけるよう呼びかけています。