過去2番目に早い流行入り。早めの備えを

 今シーズンはインフルエンザの流行が例年より早く始まり、10月の時点ですでに十分な注意が必要な状況です。

 2026年は、第34週(8月17~23日)に全国の定点当たり報告数が1.11となり、感染症法が施行された1999年以来、2009年に次いで2番目に早い流行入りとなりました。定点当たり報告数とは、指定された医療機関1か所当たりの1週間の患者報告数で、1.00を上回ると流行入りの目安とされます。9月に入ってからも報告数の増加が続き、第38週(9月14~20日)には全国の定点当たり報告数が8.48となりました。

 インフルエンザは例年1~3月ごろに流行のピークを迎えることが多く、この時期は「まだ大丈夫」と多くの人が考えがちです。しかし、2023年はコロナ禍で低調だったインフルエンザが本格的に再流行し、秋には例年より早く流行が拡大。12月には全国的な流行となりました。

 流行の始まる時期や規模はシーズンによって異なります。今シーズンは全国規模での流行が予想されるため、例年の時期を待たず、予防接種の時期を早めに確認し、基本的な感染対策も行っていきましょう。

 外出後や食事前などには、石けんを使ってていねいに手を洗いましょう。人が多い場所では、状況に応じてマスクを着用することも対策の一つです。室内ではこまめに換気し、空気が乾燥する時期には加湿器などで湿度50~60%を目安に保ちましょう。十分な睡眠とバランスのよい食事で体調を整えることも重要です。

 予防接種を希望する人は、接種できる医療機関や予約方法を早めに確認しましょう。ワクチンは、接種から効果が現れるまでに2週間ほどかかります。ワクチンには発症をある程度防ぎ、重症化を防ぐ効果が期待されますが、発症を完全に防げるわけではないため、基本的な感染対策は必要です。

【出典】
国立健康危機管理研究機構「IDWR 2026年第35号 注目すべき感染症 インフルエンザ」
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/featured/2026/35/index.html
厚生労働省「2026年第38週のインフルエンザ発生状況」(2026年9月29日公表)
https://www.mhlw.go.jp/content/001753070.pdf